明けましておめでとうございます。
2019年初投稿でございます!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年も皆様のお役に立てるような記事を書いていけたらと思っております。
今回はサプリメントについて書いていきます。
サプリメントについて
「サプリを飲むと軟骨が再生する」「膝がなめらかに動く」
飲むだけでその膝の痛みが本当に取れるのか?
元リハビリ職として身体の仕組みを勉強した経験から、サプリに期待できる効果と限界について少し考えてみたいと思います。
グルコサミンやコンドロイチンはきちんと膝に効いているのか
日本整形外科学会が発表している内容を参考にお話します。
グルコサミンやコンドロイチンなどといった成分は腸で吸収される際に分解されてしまうはずですので、直接関節に行って良くなるとは考えにくいと思います。すると次には分解されたとしても軟骨の材料を提供するわけだから良いはずだという反論が考えられます。しかし、現在の日本で若者と年配者で食事の内容が変化して、年配者ではヒアルロン酸の材料が不足するということも考えにくいでしょう。膝関節症の問題は栄養素の問題ではなく、軟骨の代謝過程に問題があるというほうが考えやすいと思います。
膝の軟骨のしくみ

膝の軟骨の役割は主に膝の骨同士が直接ぶつかり合わないように、骨の保護をする役割をしています。誤解されがちですが、膝の軟骨は体のクッションではありません。膝の軟骨の厚さは最大で5mm程度しかありませんので、体にかかる衝撃を吸収する力は弱いのです。膝の軟骨で体にかかる衝撃を吸収していたらすぐに軟骨がなくなってしまいます。では、なくなった軟骨は再生するのでしょうか?
軟骨の再生について
軟骨には骨代謝と言って、古くなった軟骨を壊して新しい軟骨に作り変える働きがあります。しかし、軟骨には血管が通っていませんので直接軟骨に必要な栄養を運ぶことが出来ません。そのため骨と比べると軟骨が再生するスピードはすごく遅いです。現在の医療でも劇的に軟骨の再生する治療法はありませんし、軟骨がこれ以上すり減らないようにすることが大切になってきます。実際、すり減ってしまった軟骨を再生することは現実的に難しいと思います。一般にサプリメントとして販売されているものは、科学的データとして有効性が認められていません。しかし、全く効かないというデータもありませんので既にこれらを飲んでいる方の場合は、ご自身が判断し、有効でないものは続けないようにしていただきたいと思います。
まとめ
・サプリメントの成分が膝に行っているとは考えにくい
・膝関節症の問題は栄養素の問題ではなく、軟骨の代謝過程に問題がある
・膝の軟骨は骨の保護をする役割がある
・膝の軟骨は体の衝撃を吸収するクッションではない
・すり減ってしまった軟骨を再生することは現実的に難しい
・一般にサプリメントとして販売されているものは、科学的データとして有効性が認められていない
いかがでしたでしょうか。
この様な記事を定期的に更新していこうと思っております。
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